どうして雑草が生えないの?

植物には、屈性という性質があります。植物の根が重力を感知し下へ向かって成長する性質を「屈地性」、茎や芽が光に向かって上へと成長する「屈光性」と言います。
防草ブロックは、切欠きの形状により雑草が成長しようとしても「屈性」とは逆向きに根や茎を向けさせることで、雑草の成長が止まる構造になっています。植物の「成長メカニズム」から学びました。

防草ブロックの特殊形状は、製品や強度・道路構造を考え、2種類(U型・V型)あります。
製品や舗装材(骨材)、膨張収縮、盤膨れやひび割れ等の物理的現象、植物種、交通状況、気象等、全国様々な条件下のなか、発生予防(抑制)の異なるところもあります。

成長抑制の5つの有利性と優位性

.地下茎や宿根からの植物成長時に、アスファルトなどの舗装下層部へと誘導され易くなり、ブロック側面上部への雑草成長と剥離を軽減する。

.切り欠き構造は、膨張収縮・交通振動などが要因し剥離しようとした場合でも、切り欠き内何れかの壁面が圧着するN構造のため、植物の成長経路を遮断する。

.何らかの理由で切り欠き側面全体が剥離した場合、本来の成長運動に逆らう事でストレスを与え、ホルモン調節が崩れ、植物が自ら成長を抑制する。【防草ブロックの原理】

上部から流入した種子や舗装上で発芽した根は隙間を探し地下へ成長するが、

.切り欠け全体が剥離し根の成長が切欠け底部まで到達しても、根は上方向へは伸長できず、植物が自ら成長運動のバランスを崩し抑制する。

.根の成長は横(縦断方向)へも一旦は成長するが、検証成果と同様に根は正常な成長運動(伸長)は抑制される。そして、コンクリート製の切り欠き内部は十分な保水効果が無く、水分補給もできなくなる。一時的に地上で芽や茎は成長(数㎝)するが、草刈りするまでもなく褐変枯死する。

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